アローバース

アローバース（Arrowverse）はCWテレビジョンネットワーク制作／DCコミックス原作による複数のTVシリーズが共有しているユニバースである。脚本家グレッグ・バーランティ、マーグ・グッゲンハイム、アンドリュー・クライスバーグ、フィル・クレマー、ジェフ・ジョーンズらによって創り出された。DCコミックスの世界観である「DCユニバース」や映画の世界観「DCエクステンデッド・ユニバース」と同じく、アローバースでも共通のテーマ、設定、キャスト、キャラクターが複数の作品上でクロスオーバーしている。

本シリーズ最初の作品はグリーンアローを題材にした『ARROW/アロー』で、2012年10月に放送を開始した。それ以来ユニバースは年々拡張され、2014年10月にはフラッシュを題材にした『THE FLASH/フラッシュ』、2015年8月にはアニメ・シリーズの『ヴィクセン』、2016年1月には脇役として登場したヒーローたちによって結成されたチームを描く『レジェンド・オブ・トゥモロー』が始まった。また、本ユニバースはDCコミックスを原作とした他の媒体のTVショウとも連携しており、『コンスタンティン』（NBC）や『SUPERGIRL/スーパーガール』（旧CBS→現CW制作）ともクロスオーバーしている。

概要[]

コミックにおけるマルチバースの設定と同様、アローバースもまた複数の異なるアースとタイムラインによって構成されている。グリーンアローやフラッシュが拠点とする基本世界をアース1とし、次元間移動において”隣”あるいは”向こう側”と呼称される位置に存在する世界がアース2と定義される。この両アースの関係を基準とし、アース3、アース4……と続く。スーパーガールが拠点とするのはアース38。また天国や地獄、第5次元、スピードフォースなど、どのアースにも属さない異世界の存在も確認されている。