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'''ジェフ・ジョンズ'''とも表記される。
 
'''ジェフ・ジョンズ'''とも表記される。
 
==生い立ち==
 
==生い立ち==
1973年、[[ミシガン州]][[デトロイト]]にてバーバラとフレッド・ジョーンズの息子として生まれ、グロース・ポワントやクラークストンの郊外で育ち、クラークストン・ハイスクールに通った。彼には半分レバノン系の血が流れている。幼少期、ジョーンズが触れた最初のアメリカン・コミックは、兄弟とともに祖母の屋根裏の古い箱から見つけた1960~1970年代の[[フラッシュ]]、[[スーパーマン]]、[[グリーンランタン]]、[[バットマン]]などの[[スーパーヒーロー]]・コミックの写しだった。ジョーンズはトラバース・シティにあるコミックショップに通うようになり、本人の記憶によれば最初に自分で買ったコミックは『[[クライシス・オン・インフィナイト・アース]]』の#3か#4、そして『[[フラッシュ (コミック・シリーズ)|フラッシュ]]』の#348か#349で、特に後者はお気に入りのキャラクターだという。ジョーンズはコミックを収集するうちに[[DCコミックス]]や[[ヴァーティゴ]]の作品に惹かれるようになり、自身もコミックを描き始めた。1991年にクラークストン・ハイスクールを卒業した後、ジョーンズはミシガン州立大学でメディア芸術、シナリオ制作、映画製作、映画論を学ぶ。1995年に州立大学を卒業後、彼は[[カリフォルニア州]][[ロサンゼルス]]に引っ越した。
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1973年、[[ミシガン州]][[デトロイト]]にてバーバラとフレッド・ジョーンズの息子として生まれ、グロース・ポワントやクラークストンの郊外で育ち、クラークストン・ハイスクールに通った。彼には半分レバノン系の血が流れている。幼少期、ジョーンズが触れた最初のアメリカン・コミックは、兄弟とともに祖母の屋根裏の古い箱から見つけた1960~1970年代の[[フラッシュ]]、[[スーパーマン]]、[[グリーンランタン]]、[[バットマン]]などの[[スーパーヒーロー]]・コミックの写しだった。ジョーンズはトラバース・シティにあるコミックショップに通うようになり、本人の記憶によれば最初に自分で買ったコミックは『[[クライシス・オン・インフィニット・アース]]』の#3か#4、そして『[[フラッシュ (コミック・シリーズ)|フラッシュ]]』の#348か#349で、特に後者はお気に入りのキャラクターだという。ジョーンズはコミックを収集するうちに[[DCコミックス]]や[[ヴァーティゴ]]の作品に惹かれるようになり、自身もコミックを描き始めた。1991年にクラークストン・ハイスクールを卒業した後、ジョーンズはミシガン州立大学でメディア芸術、シナリオ制作、映画製作、映画論を学ぶ。1995年に州立大学を卒業後、彼は[[カリフォルニア州]][[ロサンゼルス]]に引っ越した。
   
 
==キャリア==
 
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ドナーのもとで『陰謀のセオリー』(1997年)の制作に携わっていたとき、ジョーンズは[[ニューヨーク]]で[[エディー・バーガンザ]]らDCコミックスのスタッフと出会い、幼少期のコミックへの情熱が再燃する。
 
ドナーのもとで『陰謀のセオリー』(1997年)の制作に携わっていたとき、ジョーンズは[[ニューヨーク]]で[[エディー・バーガンザ]]らDCコミックスのスタッフと出会い、幼少期のコミックへの情熱が再燃する。
   
バーガンザはジョーンズをDCコミックスのオフィスへのツアーに招く。その際、新しいアイデアを提案する機会を与えたられたジョーンズは、[[スターガール|スタースパングルド・キッド2世]]と彼女の養父の物語を描くコミック・シリーズ『Stars and S.T.R.I.P.E.』を作成し、1年後に編集者のチャック・キムに提出する。ジョーンズは、『[[JSA (コミック・シリーズ)|JSA]]』の制作に取り組んでいた[[デヴィッド・S・ゴイヤー]]や[[ジェームズ・ロビンソン]]と出会うまでのあいだ、コミックを副業として続けていくものと考えていた。ところが、『Stars and S.T.R.I.P.E.』を読んだロビンソンから2000年に『JSA』の共同執筆を依頼され、ロビンソン、[[マイク・カーリン]]と一緒に作家としてクレジットされたことにより、ジョーンズはコミック産業の道を進むことになった。同年、ジョーンズは#164より『フラッシュ』[[オンゴーイング・シリーズ]]のレギュラー作家となる。『フラッシュ』製作中、ジョーンズは自身の故郷をモデルにしたさまざまな要素を作中に反映させた。本人曰く、「『フラッシュ』を書いていたとき、私は[[キーストーンシティ]]をデトロイトとみなし、自動車の街にした。私のキャラクターの多くをデトロイト出身なんだ。私は独力で立身したブルーカラーのヒーローこそデトロイトの象徴だと思う。[[ウォリー・ウェスト]]版フラッシュもその1人だ。私はこの街や住人からインスピレーションを得て、本の中にも取り入れたんだ」。ジョーンズは#225まで『フラッシュ』に携わった。
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バーガンザはジョーンズをオフィスへのツアーに招く。その際、新しいアイデアを提案する機会を与えたられたジョーンズは、[[スターガール|スタースパングルド・キッド2世]]と彼女の養父の物語を描くコミック・シリーズ『Stars and S.T.R.I.P.E.』を作成し、1年後に編集者のチャック・キムに提出する。『[[JSA (コミック・シリーズ)|JSA]]』の制作に取り組んでいた[[デヴィッド・S・ゴイヤー]]や[[ジェームズ・ロビンソン]]と出会うまでのあいだ、ジョーンズはコミックを副業として続けていくものと考えていた。ところが、『Stars and S.T.R.I.P.E.』を読んだロビンソンから2000年に『JSA』の共同執筆を依頼され、ロビンソン、[[マイク・カーリン]]と一緒に作家としてクレジットされたことにより、コミック産業の道を進むことになった。同年、ジョーンズは#164より『フラッシュ』[[オンゴーイング・シリーズ]]のレギュラー作家となる。『フラッシュ』製作中、ジョーンズは自身の故郷をモデルにしたさまざまな要素を作中に反映させた。本人曰く、「『フラッシュ』を書いていたとき、私は[[キーストーンシティ]]をデトロイトとみなし、自動車の街にした。私のキャラクターの多くをデトロイト出身なんだ。私は独力で立身したブルーカラーのヒーローこそデトロイトの象徴だと思う。[[ウォリー・ウェスト]]版フラッシュもその1人だ。私はこの街や住人からインスピレーションを得て、本の中にも取り入れたんだ」。ジョーンズは#225まで『フラッシュ』に携わった。
   
 
2000年、ジョーンズは[[ベン・ラアブ]]と共同で[[リミテッド・シリーズ]]『Beast Boy』を執筆、2002年には[[パスカル・フェリー]]と組んでスーパーマンの『Return to Krypton』ストーリー・アークを手掛けた。また、[[マーベル・コミックス]]のために『The Avengers』vol. 3 #57-76(2002~2004年)、『Avengers Icons: The Vision』#1-4(2002年~2004年)を政策した後、ジョーンズは[[ホークマン]]と[[ティーン・タイタンズ]]のリランチを監督した。
 
2000年、ジョーンズは[[ベン・ラアブ]]と共同で[[リミテッド・シリーズ]]『Beast Boy』を執筆、2002年には[[パスカル・フェリー]]と組んでスーパーマンの『Return to Krypton』ストーリー・アークを手掛けた。また、[[マーベル・コミックス]]のために『The Avengers』vol. 3 #57-76(2002~2004年)、『Avengers Icons: The Vision』#1-4(2002年~2004年)を政策した後、ジョーンズは[[ホークマン]]と[[ティーン・タイタンズ]]のリランチを監督した。
   
2005年、ジョーンズは『[[グリーンランタン:リバース]]』リミテッド・シリーズの作家を務め、その後は『[[グリーンランタン (コミック・シリーズ)|グリーンランタン]]』オンゴーイング・シリーズの作家となり、[[ハル・ジョーダン]]/グリーンランタンの復活を描いた。また、2005年から翌年にかけ、ジョーンズは1985年の『[[クライシス・オン・インフィニット・アース]]』の続編とる『[[インフィナイト・クライシス]]』クロスオーバーを手掛けた。その後、ジョーンズは[[マーク・ウェイド]]、[[グラント・モリソン]]、[[グレッグ・ルッカ]]とともに2006~2007年の週刊シリーズ『[[52]]』に取り組む。
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2005年、ジョーンズは『[[グリーンランタン:リバース]]』リミテッド・シリーズの作家を務め、その後は『[[グリーンランタン (コミック・シリーズ)|グリーンランタン]]』オンゴーイング・シリーズの作家となり、[[ハル・ジョーダン]]/グリーンランタンの復活を描いた。また、2005年から翌年にかけ、ジョーンズは1985年の『[[クライシス・オン・インフィニット・アース]]』の続編とる『[[インフィニット・クライシス]]』クロスオーバーを手掛けた。その後、ジョーンズは[[マーク・ウェイド]]、[[グラント・モリソン]]、[[グレッグ・ルッカ]]とともに2006~2007年の週刊シリーズ『[[52]]』に取り組む。
   
2006年、ジョーンズは[[カート・ビュシーク]]と共同執筆で『[[スーパーマン (コミック・シリーズ)|スーパーマン]]』や『[[アクション・コミックス]]』のストーリー・アークである『Up, Up and Away!』を手掛けた。また、恩師であるドナー監督ともタッグを組み、ドナーの共同執筆のもと『Last Son』を制作した。ジョーンズが携わったこの時期の他の作品として、[[デール・イーグルシャム]]と組んだ『[[ジャスティス・ソサエティ・オブ・アメリカ (コミック・シリーズ)|ジャスティス・ソサエティ・オブ・アメリカ]]』Vol 3、[[ジェフ・カッツ]]とともに立ち上げた『[[ブースター・ゴールド (コミック・シリーズ)|ブースター・ゴールド]]』Vol 2、極めて高い評価を得た『[[グリーンランタン (コミック・シリーズ)|グリーンランタン]]』の『Sinestro Corps War』、[[シェイン・デイビス]]と組んだ[[ファイナル・クライシス]]の[[ワン・ショット]]『Rage of the Red Lanterns』などがあり、『アクション・コミックス』ではスーパーマンの育て親[[ジョナサン・ケント]]の死を描く『Brainiac』ストーリーラインや、スーパーマンのオリジンを描き直す『Superman: Secret Origin』を[[ゲリー・フランク]]とともに制作した。
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2006年、ジョーンズは[[カート・ビュシーク]]と共同執筆で『[[スーパーマン (コミック・シリーズ)|スーパーマン]]』や『[[アクション・コミックス]]』のストーリー・アークである『Up, Up and Away!』を手掛けた。また、恩師であるドナー監督ともタッグを組み、ドナーの共同執筆のもと『Last Son』を制作した。ジョーンズが携わったこの時期の他の作品として、[[デール・イーグルシャム]]と組んだ『[[ジャスティス・ソサエティ・オブ・アメリカ (コミック・シリーズ)|ジャスティス・ソサエティ・オブ・アメリカ]]』Vol 3、[[ジェフ・カッツ]]とともに立ち上げた『[[ブースター・ゴールド (コミック・シリーズ)|ブースター・ゴールド]]』Vol 2、極めて高い評価を得た『[[グリーンランタン (コミック・シリーズ)|グリーンランタン]]』の『Sinestro Corps War』、[[シェイン・デイビス]]と組んだ[[ファイナル・クライシス]]の[[ワン・ショット]]『Rage of the Red Lanterns』などがあり、『アクション・コミックス』ではスーパーマンの育て親[[ジョナサン・ケント]]の死を描く『Brainiac』ストーリーラインや、スーパーマンのオリジンを描き直す『Superman: Secret Origin』を[[ゲリー・フランク]]とともに制作した。
   
 
2009年、ジョーンズは『[[フラッシュ:リバース]]』ミニシリーズでアーティストの[[イーサン・バン・サイバー]]とチームを組み、[[バリー・アレン]]/フラッシュの復活を描き出した。DCコミックスの作家兼幹部の[[ポール・レヴィッツ]]は、ジョーンズが創り出した[[ブルーラタン・コァ]]、[[レッドランタン・コァ]]、[[インディゴ・トライブ]]等の新概念について、2010年に以下のようにコメントしている。「ジョーンズがDC神話に加えた最も秀逸な概念のひとつは、グリーンランタンが虹色のスペクトルの中の一色に過ぎず、他の色にもそれぞれのチャンピオンがいるというアイデアだ。ジョーンズは古い概念を守りながら新しい概念を発明し、ストーリーに無限の可能性を作り上げたんだ」
 
2009年、ジョーンズは『[[フラッシュ:リバース]]』ミニシリーズでアーティストの[[イーサン・バン・サイバー]]とチームを組み、[[バリー・アレン]]/フラッシュの復活を描き出した。DCコミックスの作家兼幹部の[[ポール・レヴィッツ]]は、ジョーンズが創り出した[[ブルーラタン・コァ]]、[[レッドランタン・コァ]]、[[インディゴ・トライブ]]等の新概念について、2010年に以下のようにコメントしている。「ジョーンズがDC神話に加えた最も秀逸な概念のひとつは、グリーンランタンが虹色のスペクトルの中の一色に過ぎず、他の色にもそれぞれのチャンピオンがいるというアイデアだ。ジョーンズは古い概念を守りながら新しい概念を発明し、ストーリーに無限の可能性を作り上げたんだ」
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2010年2月18日、DCエンターテイメントの[[ダイアン・ネルソン]]社長はジョーンズをチーフ・クリエティブ・オフィサー(CCO)に指名した。ジョーンズはこの役職が執筆活動に影響することはないと発言しており、就任後に[[ピーター・トマシ]]と共同で『[[ブライテスト・デイ]]』クロスオーバーを手がけている。
 
2010年2月18日、DCエンターテイメントの[[ダイアン・ネルソン]]社長はジョーンズをチーフ・クリエティブ・オフィサー(CCO)に指名した。ジョーンズはこの役職が執筆活動に影響することはないと発言しており、就任後に[[ピーター・トマシ]]と共同で『[[ブライテスト・デイ]]』クロスオーバーを手がけている。
   
2010年のインタビュー、ジョーンズは一緒に仕事をしたいアーティストとして[[スティーブ・マクニーブン]]の名を挙げ、現在お気に入りのオンゴーイング・シリーズはJ・マイケル・ストラジンスキーの『ソー』、オールタイムのお気に入りは全号を収集している『フラッシュ』だと回答した。
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2010年のインタビューにおいて、ジョーンズは一緒に仕事をしたいアーティストとして[[スティーブ・マクニーブン]]の名を挙げ、現在お気に入りのオンゴーイング・シリーズはJ・マイケル・ストラジンスキーの『ソー』、オールタイムのお気に入りは全号を収集している『フラッシュ』だと回答した。
   
 
2011年9月、ジョーンズが手掛けたミニシリーズ『[[フラッシュポイント]]』クロスオーバーの完結後、DCコミックスは[[NEW 52]]と呼ばれる[[DCユニバース]]の大規模リランチを行った。DCは全てのスーパーヒーロー・コミックのタイトルを一度キャンセルし、[[プライムアース|新しいタイムライン]]に属す52の新シリーズを#1からスタートさせた。ジョーンズとアーティスト兼編集者の[[ジム・リー]]はNEW 52の『[[ジャスティス・リーグ (コミック・シリーズ)|ジャスティス・リーグ]]』を手がけ、新タイムラインにおけるヒーロー・チームのオリジンを描いた。この他、ジョーンズは『ジャスティス・リーグ』の[[シャザム]]関連ストーリーや、リランチされた『[[アクアマン (コミック・シリーズ)|アクアマン]]』や『グリーンランタン』にも取り組んでいる。
 
2011年9月、ジョーンズが手掛けたミニシリーズ『[[フラッシュポイント]]』クロスオーバーの完結後、DCコミックスは[[NEW 52]]と呼ばれる[[DCユニバース]]の大規模リランチを行った。DCは全てのスーパーヒーロー・コミックのタイトルを一度キャンセルし、[[プライムアース|新しいタイムライン]]に属す52の新シリーズを#1からスタートさせた。ジョーンズとアーティスト兼編集者の[[ジム・リー]]はNEW 52の『[[ジャスティス・リーグ (コミック・シリーズ)|ジャスティス・リーグ]]』を手がけ、新タイムラインにおけるヒーロー・チームのオリジンを描いた。この他、ジョーンズは『ジャスティス・リーグ』の[[シャザム]]関連ストーリーや、リランチされた『[[アクアマン (コミック・シリーズ)|アクアマン]]』や『グリーンランタン』にも取り組んでいる。
   
ジョーンズはバットマンのオリジンを描くパラレルワールド作品、『[[バットマン:アースワン]]』でゲーリー・フランクと再び共演した。2013年は9年にわたって取り組んできた『グリーンランタン』の作家をNEW 52の#20で終えた。2016年、[[ワーナー・ブラザース]]はジョーンズがDCエンターテイメントの代表取締役に就任したことを認めたが、CCOの役職も兼任し、ネルソン社長の下で活動している。
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ジョーンズはバットマンのオリジンを描くパラレルワールド作品、『[[バットマン:アースワン]]』でゲーリー・フランクと再び共演した。2013年、ジョーンズは9年にわたって取り組んできた『グリーンランタン』の作家をNEW 52の#20で終えた。2016年、[[ワーナー・ブラザース]]はジョーンズがDCエンターテイメントの代表取締役に就任したことを認めたが、彼はCCOの役職も兼任し、ネルソン社長の下で活動している。
   
 
===映画===
 
===映画===

2017年5月3日 (水) 13:10時点における最新版

ジェフ・ジョーンズ(Geoff Johns)はアメリカのコミック・ブックおよび放送作家、映画プロデューサー、TVプロデューサー。DCコミックスの代表取締役で、2010年よりチーフ・クリエイティブ・オフィサーも兼任している。グリーンランタンアクアマンフラッシュスーパーマンといったDCキャラクターが活躍する作品に携わり、コミック以外の媒体の活動でも知られる。また、The WB/The CW制作によるTVシリーズ『ヤング・スーパーマン』、『ARROW/アロー』、『THE FLASH/フラッシュ』にも携わっている。

ジェフ・ジョンズとも表記される。

生い立ち[]

1973年、ミシガン州デトロイトにてバーバラとフレッド・ジョーンズの息子として生まれ、グロース・ポワントやクラークストンの郊外で育ち、クラークストン・ハイスクールに通った。彼には半分レバノン系の血が流れている。幼少期、ジョーンズが触れた最初のアメリカン・コミックは、兄弟とともに祖母の屋根裏の古い箱から見つけた1960~1970年代のフラッシュスーパーマングリーンランタンバットマンなどのスーパーヒーロー・コミックの写しだった。ジョーンズはトラバース・シティにあるコミックショップに通うようになり、本人の記憶によれば最初に自分で買ったコミックは『クライシス・オン・インフィニット・アース』の#3か#4、そして『フラッシュ』の#348か#349で、特に後者はお気に入りのキャラクターだという。ジョーンズはコミックを収集するうちにDCコミックスヴァーティゴの作品に惹かれるようになり、自身もコミックを描き始めた。1991年にクラークストン・ハイスクールを卒業した後、ジョーンズはミシガン州立大学でメディア芸術、シナリオ制作、映画製作、映画論を学ぶ。1995年に州立大学を卒業後、彼はカリフォルニア州ロサンゼルスに引っ越した。

キャリア[]

初期のキャリア[]

ロサンゼルスにて、ジョーンズはリチャード・ドナー監督の事務所に電話をかけ、研修生になりたいと申し出た。ジョーンズは電話相手をたらい回しにされたが、最終的に偶然にもドナー本人が電話を取り、研修生として受け入れてもらえることになった。ジョーンズは脚本のコピーの仕事を始め、2ヶ月後にはドナーのプロダクション・アシスタントとなり、彼を恩人として仰ぐようになった。

ドナーのもとで『陰謀のセオリー』(1997年)の制作に携わっていたとき、ジョーンズはニューヨークエディー・バーガンザらDCコミックスのスタッフと出会い、幼少期のコミックへの情熱が再燃する。

バーガンザはジョーンズをオフィスへのツアーに招く。その際、新しいアイデアを提案する機会を与えたられたジョーンズは、スタースパングルド・キッド2世と彼女の養父の物語を描くコミック・シリーズ『Stars and S.T.R.I.P.E.』を作成し、1年後に編集者のチャック・キムに提出する。『JSA』の制作に取り組んでいたデヴィッド・S・ゴイヤージェームズ・ロビンソンと出会うまでのあいだ、ジョーンズはコミックを副業として続けていくものと考えていた。ところが、『Stars and S.T.R.I.P.E.』を読んだロビンソンから2000年に『JSA』の共同執筆を依頼され、ロビンソン、マイク・カーリンと一緒に作家としてクレジットされたことにより、コミック産業の道を進むことになった。同年、ジョーンズは#164より『フラッシュ』オンゴーイング・シリーズのレギュラー作家となる。『フラッシュ』製作中、ジョーンズは自身の故郷をモデルにしたさまざまな要素を作中に反映させた。本人曰く、「『フラッシュ』を書いていたとき、私はキーストーンシティをデトロイトとみなし、自動車の街にした。私のキャラクターの多くをデトロイト出身なんだ。私は独力で立身したブルーカラーのヒーローこそデトロイトの象徴だと思う。ウォリー・ウェスト版フラッシュもその1人だ。私はこの街や住人からインスピレーションを得て、本の中にも取り入れたんだ」。ジョーンズは#225まで『フラッシュ』に携わった。

2000年、ジョーンズはベン・ラアブと共同でリミテッド・シリーズ『Beast Boy』を執筆、2002年にはパスカル・フェリーと組んでスーパーマンの『Return to Krypton』ストーリー・アークを手掛けた。また、マーベル・コミックスのために『The Avengers』vol. 3 #57-76(2002~2004年)、『Avengers Icons: The Vision』#1-4(2002年~2004年)を政策した後、ジョーンズはホークマンティーン・タイタンズのリランチを監督した。

2005年、ジョーンズは『グリーンランタン:リバース』リミテッド・シリーズの作家を務め、その後は『グリーンランタン』オンゴーイング・シリーズの作家となり、ハル・ジョーダン/グリーンランタンの復活を描いた。また、2005年から翌年にかけ、ジョーンズは1985年の『クライシス・オン・インフィニット・アース』の続編となる『インフィニット・クライシス』クロスオーバーを手掛けた。その後、ジョーンズはマーク・ウェイドグラント・モリソングレッグ・ルッカとともに2006~2007年の週刊シリーズ『52』に取り組む。

2006年、ジョーンズはカート・ビュシークと共同執筆で『スーパーマン』や『アクション・コミックス』のストーリー・アークである『Up, Up and Away!』を手掛けた。また、恩師であるドナー監督ともタッグを組み、ドナーの共同執筆のもと『Last Son』を制作した。ジョーンズが携わったこの時期の他の作品として、デール・イーグルシャムと組んだ『ジャスティス・ソサエティ・オブ・アメリカ』Vol 3、ジェフ・カッツとともに立ち上げた『ブースター・ゴールド』Vol 2、極めて高い評価を得た『グリーンランタン』の『Sinestro Corps War』、シェイン・デイビスと組んだファイナル・クライシスワン・ショット『Rage of the Red Lanterns』などがあり、『アクション・コミックス』ではスーパーマンの育て親ジョナサン・ケントの死を描く『Brainiac』ストーリーラインや、スーパーマンのオリジンを描き直す『Superman: Secret Origin』をゲーリー・フランクとともに制作した。

2009年、ジョーンズは『フラッシュ:リバース』ミニシリーズでアーティストのイーサン・バン・サイバーとチームを組み、バリー・アレン/フラッシュの復活を描き出した。DCコミックスの作家兼幹部のポール・レヴィッツは、ジョーンズが創り出したブルーラタン・コァレッドランタン・コァインディゴ・トライブ等の新概念について、2010年に以下のようにコメントしている。「ジョーンズがDC神話に加えた最も秀逸な概念のひとつは、グリーンランタンが虹色のスペクトルの中の一色に過ぎず、他の色にもそれぞれのチャンピオンがいるというアイデアだ。ジョーンズは古い概念を守りながら新しい概念を発明し、ストーリーに無限の可能性を作り上げたんだ」

DCの代表取締役、CCO[]

Geoff Johns 01

DC公式サイト[1]より

2010年2月18日、DCエンターテイメントのダイアン・ネルソン社長はジョーンズをチーフ・クリエティブ・オフィサー(CCO)に指名した。ジョーンズはこの役職が執筆活動に影響することはないと発言しており、就任後にピーター・トマシと共同で『ブライテスト・デイ』クロスオーバーを手がけている。

2010年のインタビューにおいて、ジョーンズは一緒に仕事をしたいアーティストとしてスティーブ・マクニーブンの名を挙げ、現在お気に入りのオンゴーイング・シリーズはJ・マイケル・ストラジンスキーの『ソー』で、オールタイムのお気に入りは全号を収集している『フラッシュ』だと回答した。

2011年9月、ジョーンズが手掛けたミニシリーズ『フラッシュポイント』クロスオーバーの完結後、DCコミックスはNEW 52と呼ばれるDCユニバースの大規模リランチを行った。DCは全てのスーパーヒーロー・コミックのタイトルを一度キャンセルし、新しいタイムラインに属す52の新シリーズを#1からスタートさせた。ジョーンズとアーティスト兼編集者のジム・リーはNEW 52の『ジャスティス・リーグ』を手がけ、新タイムラインにおけるヒーロー・チームのオリジンを描いた。この他、ジョーンズは『ジャスティス・リーグ』のシャザム関連ストーリーや、リランチされた『アクアマン』や『グリーンランタン』にも取り組んでいる。

ジョーンズはバットマンのオリジンを描くパラレルワールド作品、『バットマン:アースワン』でゲーリー・フランクと再び共演した。2013年、ジョーンズは9年にわたって取り組んできた『グリーンランタン』の作家をNEW 52の#20で終えた。2016年、ワーナー・ブラザースはジョーンズがDCエンターテイメントの代表取締役に就任したことを認めたが、彼はCCOの役職も兼任し、ネルソン社長の下で活動している。

映画[]

グリーン・ランタン[]

2011年、ジョーンズはマーティン・キャンベル監督、ライアン・レイノルズ主演の映画『グリーン・ランタン』で共同制作とクリエイティブ・コンサルタントを務めた。

DCエクステンデッド・ユニバース[]

ジョーンズはザック・スナイダー監督、ヘンリー・キャヴィルベン・アフレック主演の映画『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』で製作総指揮を務めた。2016年5月、『バットマン vs スーパーマン』の興行が振るわなかったことを受け、ジョーンズとジョン・バーグDCエクステンデッド・ユニバースの制作に共同で取り組むことや、映画『ジャスティス・リーグ』で共同制作を務めることがアナウンスされた。また、ジョーンズは『ワンダーウーマン』、『アクアマン』、グリーンランタン・コァの映画化プロジェクトにも取り組んでいる。

外部リンク[]