- 「俺は何の理由もなく人を殺したりしない、いいか？兄貴が死んだ時、誓ったんだ…誰を殺すにせよ、平和のために殺すと。キースの時とは違って、もう理由もなく誰も死なせることはない。」
- -ピースメイカー
クリストファー・クライド・スミスはピースメイカーとして知られる平和のためにはどんな犠牲も厭わない信条を持つ暴力的な自警団。幼少期に父親オーガスト・スミスから殺しの訓練を受けた彼は誤って兄キース・スミスの死を引き起こした後、贖罪のために平和を求めて自警活動を始めて数々の殺人を犯した。ベル・レーヴ矯正センターに収監されたが、A.R.G.U.S.長官アマンダ・ウォラーに採用されてタスクフォースXのメンバーになった。チームと親しくなったが、彼らがアメリカ政府のミスを公にしようとしたことで本来の任務であるスターフィッシュ計画の証拠を消すために裏切った彼はリーダーのリック・フラッグ・Jr.を殺害した後、ブラッドスポートに敗れて昏睡状態になった。
任務を生還した彼は部隊のミッションコーディネーターだったエミリア・ハーコートとジョン・エコノモスや友人ビジランテも含むバタフライ計画の調査に参加する小規模チームに加わった。当初、チームメイトから嘲笑されていたが、親友レオタ・アデバヨの助言で心に深く刻まれたトラウマを克服して仲間たちとの友情を育んだ彼は虐待的な父親と対立して彼を殺害した。バタフライのカウを倒して地球征服を阻止した後、より良い人間になるために真のスーパーヒーローを目指して歩み始めた。
バタフライ計画から数年後、量子展開チェンバーの中で異次元へと続く扉に偶然遭遇した彼は別の世界の自身、父親、キースが存在することを発見した。ジャスティス・ギャングを始めとするスーパーヒーローコミュニティからの敬意の欠如に腹を立ててハーコートに拒絶されたことで鬱状態だった彼は誤って別の自分を殺してしまったことなどからより良い人生を求めてアース2で生活を始めるようになったが、息子の死への復讐を企むリック・フラッグ・Sr.率いるアーガスの注目を集めることになった。
アース2が抑圧的なナチス政権に支配されていることを知った後、その世界の彼の家族と11thストリート・キッズとの対立の末にブルードラゴンの死とキースの瀕死の危機を齎した。過去のトラウマと罪悪感を再び経験した彼はアーガスに降伏して自ら投獄されることを決意した。11thストリート・キッズの説得で自身を許して友人たちと和解した彼はアーガスの支配から解放された新しい機関チェックメイトを設立したが、新たな人生を始める前にフラッグ・Sr.に拉致されてサルベーション次元に追放された。
生涯[]
人物[]
- 「俺は…以前は神様が俺をここに送ったのは何か目的があるからだと思ってた。平和のためだと。そして、それを手に入れるためにどれだけの人を苦しめようが殺そうが構わないといつも言ってきた。でも…最近は自分が狂っているんじゃないかと思う。何だか…何だか、いろんなことに対して…感情を抱いてしまう…」
- -ピースメイカー
能力[]
- 「スーパーヒーローにしては、ちょっとがっしりしてるんじゃないか？」
「がっしり？どういう意味だ、がっしりしてるって？」
「まあ、大抵のスーパーヒーローは体操選手みたいな体格してる。いつでも戦えるって感じ。」
「いつでも戦えるさ！」- -ジャミルとクリストファー・スミス
- 最強レベルの常人：世界平和という使命を果たすため、肉体的に最高のコンディションを保っている。バットマンのような最強の常人のヒーローの1人で、信じられないほど強くタフ、十分なスピードと俊敏性も備えている。自身の小さな筋肉群に多くの時間を費やしていると自称している。
- 最強レベルの人間の強度:人間にしては明らかに非常に力持ちで、大柄で筋肉の上に筋肉が張り巡らされている。
- 最強レベルの人間の耐久力: 並外れた回復力を持っている彼は交通事故から無傷で立ち直り、フラッグとの決闘中に金属の格子にぶつかってもほとんど動じず、ブラッドスポーツに首元を撃たれても、ヨトゥンヘイムの崩壊後に瓦礫の下敷きになっても生還した。回復後は鎖骨を交換するだけで済んだ。長い落下や複数の切り傷や刺し傷にも耐えることができる。
- 最強レベルの人間の敏捷性：驚異的な敏捷性、バランス感覚、器用さ、そして柔軟性を備えている。
- 最強レベルの人間のスタミナ: 信じられないほどの持久力を備えており、長時間の戦闘の後でも戦場ではほとんど疲労を感じない。
- 最強レベルの人間の反射神経：非常に優れた反射神経の持ち主で、敵が銃で撃とうとする前に腕を切り落とし、フラッグが振り回した金属格子を受け止め、ラットキャッチャー2が装置を使おうとする前に落とさせた。
- 「こいつ、俺と被ってるんじゃないか。」
「だが、もっと上手だ。」
「俺はいつも標的の真ん中を狙う。」
「俺はもっと真ん中を狙う。」
「まあ、もっと真ん中を狙うなんて無理だろうが。」
「俺はもっと小さい弾を使う。」
「何だって？」
「側面に触れることなく、弾痕の中に入り込ませる。」- -ブラッドスポーツとピースメイカー
- 熟練した射撃能力：ブラッドスポーツと同じく世界クラスの射手である彼は世界に平和をもたらすために生涯をかけて訓練し、銃の使い方や適切な狙い方、遠距離からの吹き矢の正確な射撃の仕方を習得した。
- 熟練した戦闘スキル: 生まれたときから父から厳しい訓練を受け、暴力的な自警団活動の経験と強靭な体格とスタミナを兼ね備えた彼は驚異的な熟練した格闘家だった。レスリング、ムエタイ、柔道、フェンシング、戦闘射撃の訓練を受けた。
- 熟練した斧使い：トマホークを抵抗軍の頭部に正確に投げつけた。また、トマホークを使って別の男の喉を静かに切り裂き、倒れている別の男の身体を切り裂いた。
- 剣技：銃撃される前に剣で男の腕を切り落とし、喉を切り裂いた。また、ヨトゥンヘイムを護衛していた兵士5人を残忍かつ効率的に殺害した。
- 熟練したナイフ使い：ナイフの扱いに長けており、ナイフでジュードーマスターを刺す寸前まで行った。また、ダーツを即興で刺突武器として使うこともできる。
- 熟練した盾使い：戦闘において盾の扱いに長けており、多数のバタフライと効果的に戦い、迫り来る銃弾を幾度となく防いだ。
- 熟練した暗殺者：ウォーラーによると、生まれた瞬間から父親に殺し方を教え込まれていたため、その手にあるものは何でも凶器となる。人類が知るあらゆる武器に精通しており、世界中で秘密作戦を経験している。
- 熟練した戦術家：粗暴な兵士という印象を受けるが、戦略に関しては全く頭が切れないわけではない。資源を効果的に活用する方法を知っている。
- ステルス：巨体、カラフルな衣装、そして光沢のあるヘルメットを身にまとっているにもかかわらず、ステルス能力に優れている。
- 威圧：平和維持への絶対的な信念を持つ彼は任務を完遂するためならどんな犠牲も厭わない。
- 熟練した音楽家：熟練したピアニストで、モトリー・クルーの『Home Sweet Home』をピアノバージョンで演奏した。感情表現が抑制されているため、音楽は彼にとって自己表現の手段となっている。
- 「平和を保つにはどんな代償も払う価値がある。あんたみたいなヒーローの命でもだ、だから…俺にこんなことをさせないでくれ。」
- -ピースメイカー
- 不屈の意志：平和を実現するためなら手段を選ばない歪んだ心情を持つ彼はそれに執着するあまり、男も女も、子供さえも殺す覚悟を持つ。他に選択肢がないという結論に達するとリック・フラッグの殺害さえ厭わず、コルト・マルテーゼで親交を深めたラットキャッチャー2も殺害しようと試みた。
装備[]
武器[]
- IMI/マグナムリサーチデザートイーグル マーク XIX:主力武器として長い銃身のピストルを使用した。
- ルガーP08: 父親の兵士の1人からこの拳銃を奪って父親の額を撃って処刑した。
- ヘッケラー＆コッホUSP: 自由の息子たちからこの拳銃を奪って彼らに対して使用した。
- ブリュッガー&トーメ APC9 K PRO:自由の息子たちからサブマシンガンを徴発した。
- 剣:近接戦闘を行う際に長さ4フィート11インチのチタン鋼の刃を使用した。
- 吹き矢:ステルス戦闘の場合、毒矢の吹き矢も装備しており、数秒で敵を倒すことができるが、彼のマグナムにはサプレッサーが装備されているため、吹き矢はブラッドスポートに自分のスキルを披露するためにのみ使用した。
- 弓矢:ビジランテと射撃の練習をする際に弓矢を携帯した。
- 「平和を食らえ、クソ野郎ども！」
- -ピースメイカー
- 手榴弾/戦車砲弾: ロシアの戦車砲弾に手榴弾を取り付けてバタフライの大群に向けて投下した。
- 盾:カバーデール牧場での戦闘中、トレードマークである平和の鳩の紋章があしらわれた盾を使用した。ダメージを受けることなく弾丸を防ぐことができ、一撃でバタフライの手足を切り落とすことができる攻撃用武器としても使用できる。
その他の装備[]
- 「これは便器じゃない、自由の象徴だ！」
- -ピースメイカー
- ピースメーカーのスーツ: ピースメイカーとして力強さを示すために身体にぴったりとフィットする赤、青、白のスーツを着用し、銃用のホルスターを装備し、胸には全ての人への平和のメッセージを示す鳩が描かれている。
- ピースメーカーのヘルメット: スミスは父オーギーが作った、頭蓋骨と正体を守るために額に鳩が彫られた奇妙な形のクロームヘルメットを着用している。複数のヘルメットがあり、それぞれに特別な機能を持っており、ソニックブームやX線ビジョンなどがある。
ビークル[]
- ピースモバイル：個人所有の車両を所持していたが、アニー・スターファウゼンから身を守るためにヘルメットのソニックブラストを作動させた際に破壊された。
- ピースサイクル: アース2で亡くなった別の自身と入れ替わった際にこのピースサイクルを主なビークルとして使い始めた。
トリビア[]
- コミックにおけるクリストファー・スミスはピースメーカーとして知られる歪んだ正義感を持つスーパーヒーロー。平和のためなら殺人も厭わない彼は当初非殺傷性兵器のみを使用する平和主義の外交官だったが、時を経てより暴力的な自警団に変貌を遂げて自らの行動を大義のために犠牲を払う意思と捉えるようになった。幼少期に父親から受けた虐待によって精神が歪められたことでヒーロー、ヴィラン、あるいはその中間で揺れ動くようになった。