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DCコミックス(DC Comics)はアメリカの大手コミック出版社である。

歴史

創業

DCコミックスは複数の出版社が合併して誕生した。

DCコミックスの前身のひとつ、ナショナル・アライド出版社(National Allied Publications)はマルコム・ホイーラー=ニコルソン少佐によって1934年に設立された。彼は1935年に『ニュー・ファン・コミックス』を創刊したが、資金不足のため#6で廃刊となってしまった。しかしこのタブロイド判雑誌は、当時一般的だった新聞のコミック・ストリップの再録ではなく、全て新作の描き下ろしだけを掲載した記念すべき最初のアメリカン・コミック・ブックだった。『ニュー・ファン・コミックス』としての最終号となった#6では、のちにスーパーマンの生みの親となるジェリー・シーゲルジョー・シャスターもコミック業界デビューを果たしている。彼らは本誌でマスクの剣士「ヘンリ・デュヴァル」の冒険や、超自然的クライムファイター「ドクター・オカルト」の物語を手がけている。

『ニュー・ファン・コミックス』が頓挫した後、ホイーラー=ニコルソンは低俗なパルプ・マガジンを手がけていたインディペンデント・ニュース社(Independent News)から資金調達に成功し、新雑誌『ニュー・コミックス』(1935年12月)や『モア・ファン・コミックス』(1936年1月)を創刊する。これらの雑誌は今日の標準よりやや寸法が大きいが、ゴールデン・エイジのコミック誌とほとんど同じサイズになった。『ニュー・コミックス』はのちに『ニュー・アドベンチャー・コミックス』、次に『アドベンチャー・コミックス』と名を変え、長期刊行雑誌のひとつとなった。

ホイーラー=ニコルソンはストーリーを長編化することでコミック誌のジャンル拡大を狙い、1937年に『ディテクティブ・コミックス』を創刊したが、これが彼の最後の雑誌となった。この雑誌は1936年のクリスマスに刊行を予定していたが、ホイーラー=ニコルソンが印刷費を工面できず、翌年の3月になってようやく出版にこぎつけた。印刷会社のオーナーやインディペンデント・ニュース社の創業者ハリー・ドネンフェルドに借金をしていたホイーラー=ニコルソンは、雑誌を創刊するためドネンフェルドを仕事上のパートナーとして扱わざるを得なかった。結局、借金で首が回らなくなったホイーラー=ニコルソンの代わりにドネンフェルドと彼の会計士であるジャック・S・リーボウィッツが出版を肩代わりすることになる。彼らは雑誌から社名を頂戴してディテクティブ・コミックス社(Detective Comics, Inc.)を立ち上げた。その後ホイーラー=ニコルソンは1年ほど出版事業を続けたが、借金問題にけりをつけることができず、1939年発売の『ディテクティブ・コミックス #27』にバットマンが登場する頃には既に業界を去っていた。

編集中

外部リンク

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