NEW 52
別名
THE NEW 52、New 52、ニュー52
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“ 70年以上も取り扱われてきたキャラクターだから、それなりに古びている。藤壺がこびりついた船が列をなしているようなものだ。考えてみて欲しい。このキャラクターがいつ何をやったというような、長年ファンを魅了してきた思い出は山ほどあるだろう。ただ、それは初めてコミックの世界に入ろうとする人々をたいへん当惑させるものでもある。ニュー52は、そんな彼らを1階から招じ入れ、キャラクターへの理解を促すいい機会になるだろうし、編集業務上の再検討の絶好のチャンスにもなるだろう„
―ジム・リー [1]
NEW 52 は2011年に始まったDCコミックス の大規模リランチ(再始動)である。「フラッシュポイント 」クロスオーバー の完結に伴い、スーパーヒーロー ・コミックの月刊オンゴーイング・シリーズ が全て終了し、新たに#1から再スタートを切った。2011年の9月に全52の新シリーズが始まり、その後数年のあいだに複数のタイトルの入れ替えが行われた。1930年代以来号数を重ねてきた『アクション・コミックス 』や『ディテクティブ・コミックス 』もリランチの対象となっている。
NEW 52では出版形態も刷新され、紙のコミックとデジタル版が同日に発売されるようになった。DCコミックスの世界観であるDCユニバース も新しい読者層に向けて改変され、キャラクターはより現代的で親しみやすく作り直された。また、本イベントよりワイルドストーム とヴァーティゴ のキャラクターもDCユニバースの正史世界に組み込まれた。NEW 52で展開されるストーリーは、新たに形成された52のマルチバース (並行世界)に属す。
NEW 52のブランディングは2015年5月の「コンバージェンス 」ストーリーラインで終了したが、NEW 52の世界観はその後も継続している。2016年2月、DCは「リバース 」と題した大規模リランチを行い、NEW 52とそれ以前の世界観の融合を試みている。
The New 52 、ニュー52 とも表記される。
展開
2011年の「フラッシュポイント 」クロスオーバー の完結を受け、DCコミックス はDCユニバース に属すタイトルを一度に全てキャンセルし、新たに#1からリランチ(再始動)した。この改変に伴い、DCが長年にわたって描き続けてきたヒーロー やヴィラン の背景設定やビジュアルが一新された。DCの編集局長エディ・ベルガンサ と編集長ボブ・ハラス はインタビューに対し、今回のリブートはユニバースを完全に書き換えるのではなく、あくまで「ソフトなリブート」だと表現した。実際、多くのキャラクターがリブートによって改変されたものの、歴史の改変は小規模に留まっている。例えば『バットマン:デス・イン・ザ・ファミリー 』や『バットマン:キリングジョーク 』といった主要なストーリーラインは新しい正史世界 においても“起きたこと”として扱われ、その他のストーリーは部分的、あるいは完全にカットされた。また、DCの編集部は新世界の歴史の詳細や、どのストーリーを保持または無視するかを記したタイムラインを作成した。
2011年8月31日、ニューヨークにあるミッドタウン・コミックス・タイムズ・スクエアで深夜イベントが開催され、『フラッシュポイント 』最終号と『ジャスティス・リーグ 』リランチ第1号が発売される。両タイトルのライターでDCチーフ・クリエイティブ・オフィサーのジェフ・ジョーンズ と、『ジャスティス・リーグ』のアーティストであるジム・リー がイベントに参加し、本にサインをした。
2011年9月、NEW 52の最初の52作品が全て出揃った。翌年5月、DCはNEW 52の6つのタイトルを早々に終了させ、代わりに新タイトルを6つスタートさせた。これはNEW 52シリーズの「セカンドウェーブ」と呼ばれ、同様のタイトル入れ替えは2016年までに計10回行われた。
2016年2月、DCは再び全タイトルの一斉リランチを行うことを発表し、同年6月に「DCリバース 」が始まった。DCリバースではNEW 52時にリランチされた『アクション・コミックス』と『ディテクティブ・コミック』が旧来の号数表記に戻され、他のタイトルは#1から再スタートすることになった。DCは過去のミニシリーズ『グリーンランタン:リバース 』や『フラッシュ:リバース 』を例にとり、今回の『DCリバース』をユニバース全体の“リバース”と表現している。
タイトル
NEW 52のコミックス一覧 参照
翻訳単行本
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脚注
↑ 『THE HERO―アメリカン・コミック史』 (2014) p275
外部リンク